電気代を安くする!エアコンの上手な使い方
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最終更新日: 2024年06月19日 水曜日
5月も後半に入り、蒸し暑くなってきましたね。みなさんのご自宅ではもうエアコンを稼働させているでしょうか?
これからの季節に本格的に活躍するエアコンですが、日常的に使う家電ですから電気代は少しでも抑えたいですよね。
そこで本日はちょっとした工夫でしっかり節約できる、上手にエアコンを使うコツをご紹介します!
つけっぱなしのほうが節電できるってほんと?
電気代を節約するために、使わないときはこまめにオン・オフするよりも、つけっぱなしの方が節電できるって聞いたことありませんか?
実際のところ、どっちの方がお得なのでしょう?
じつはエアコンは室内の温度と設定温度に差があるときの起動時に電力を多く消費します。
一度設定温度まで室内の温度を調整したあとは、自動でキープする運転をするため、その後の消費電力は抑えられます。
しかし外出時などにエアコンの電源を切って、また室内の温度が大きく変動すれば、次に帰ってきたときにまた涼しくしたり暖かくするのに、多くの電力を消費するということなのです。
ですから、夏の暑い日中や、一日を通して寒い冬場などは、長時間の外出などを除いて、つけっぱなしの方が節電できることがあるのです。
つまり24時間つけっぱなしがお得というわけではありません。気温差が生まれる時間帯などに合わせて、こまめにオン・オフとつけっぱなしを使い分け、長時間のお出かけの際には、エアコンのタイマー機能を使って、必要な時間だけ稼働させることが大事です。
弱風で冷やせば電気代は安く済む?
夏の空気で部屋の温度が上がっている中、「弱風」で部屋を冷やそうとすると、とっても時間がかかります。「強風」設定は電力を多く消費しますから、避けがちになるかもしれませんが、「弱風」でじっくり時間を掛けても夏の空気はなかなか冷えず、余計に電気代が上がってしまうのです。
まずは「強風」で瞬間的に部屋の温度を下げてから「弱風」設定にすると、効率よく部屋の空気を冷やして節電につながります。
また、エアコンの自動運転機能は設定温度になるまでは強風運転、設定温度に達してからは弱風などの最適なモードで運転してくれますので、電気代が一番かからない最適な運転方法を行うようになっています。
理想的なエアコンの設定温度
環境省によると適切な室内温度の目安は夏場が28℃、冬場は20℃とされています。
参考:環境省
ここで注意してほしいのは、エアコンの設定温度ではなく室内温度であるところです。建物の構造上熱がこもるだとか、西日が差していて部屋が暑いなど、部屋ごとに条件が違うと、エアコンの設定温度が28℃でも部屋の温度が28℃になるとは限りませんから、無理のない範囲でお部屋にあった最適な温度管理をすることが必要です。
エアコンの設定温度が1℃違うだけで夏場は約13%、冬場は10%削減することができます。余裕があるときは、夏場は1℃上げる、冬場なら1℃下げることを意識するといいでしょう。
体感温度の調整には除湿と加湿が大事!
湿度は体感温度と大きく関係します。人が快適に感じられる湿度は40〜60%といわれていて、例えば同じ28℃でも湿度80%のときと50%のときでは体感温度が大きく変わってくるのです。
最近のエアコンには、基本的に除湿機能がついていますので、温度だけでなく湿度の管理も合わせて行うといいでしょう。
逆に冬場は湿度を上げることによって温度以上の暖かさを実感することができます。加湿器を使用したり、除湿だけでなく加湿機能も兼ね備えたエアコンを選ぶといいでしょう。
風向きで空気をコントロール
エアコンを使う上で大事なのは風向き・空気の流れです。
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に溜まるので、冷房時は風向きを水平に、暖房時は下向きにするといいでしょう。
そして、夏場・冬場どちらでも有用なのは扇風機やサーキュレーターを併用して部屋の空気をかき混ぜて循環させることです。そうすることで温度のムラをなくし、部屋全体を満遍なく温度管理することができます。
すだれやカーテンで熱の出入りを防ぐ
部屋の窓から降りそそぐ日光は、夏場に室温を上昇させる大きな原因のひとつです。
窓に厚手のカーテンをつけて日光を遮れば、約30%の熱の進入を防ぐことができます。
ただ、強い西日を浴びることで窓やカーテン自体が熱くなってしまうことにより、部屋の内側だけでなく窓の外にすだれなどの日除けを設置すると、より効果的だといえます。
逆に冬場は部屋にたっぷり日光を取り込むことで、より少ない電力で部屋を温めることができます。
室外機のそばに物を置かない
意外と見落としがちですが、室外機の置き場にも注意点があります。
室内機と室外機はセットで、熱交換によって部屋の温度をコントロールしています。室外機の吹き出し口が塞がれていたり、室外機に直射日光があたって室外機自体が高熱になっていると、うまく放熱することができずに、室温の調整に余計に電力がかかってしまいます。
吹き出し口から少し離れたところにすだれをかけて日光を遮るだけでも節電に繋がります。
フィルターの掃除はこまめに行う
フィルターにホコリが詰まったままエアコンを稼働させると5〜10%の電気代の無駄遣いになります。
それだけでなく、フィルターの掃除を怠ると、ホコリやカビ、ウイルスなども室内に吐き出すことになりかねないですし、異音や異臭、水漏れの原因にもなります。2週間に1度を目安に掃除をしましょう。※フィルターの自動掃除機能がついたエアコンもあります。
どうでしょう、みなさんは実践しているコツがありましたか?
ささいなことが節約・節電に繋がります!今回ご紹介した上手にエアコンを使うコツ、ぜひ実践してみてください!