購入とき失敗しない?エアコンの選び方教えます!
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最終更新日: 2024年07月09日 火曜日
皆さんエアコン購入するとき、既存のエアコンと同じようなものを選んだのに取り付かない、電圧が合わない、取り付けができませんと言われ、機種を変えてください、設置場所を変えれば設置できるといわれた経験はありませんか?
「せっかく選んで買ったエアコンなのに、設置できなかった…」そんな悲しい経験誰もしたくありません。
購入の際にやってしまったエアコン選びの失敗例をあげてどこを見ればよいのか、なにを注意する必要があるのか電気工事店の目線から解説したいと思います。
もう失敗しないエアコン選びで、快適な夏を過ごしましょう!
※家にどれくらいの容量(kW)のエアコンを付けたらいいのかという目線ではないのでご了承ください。
エアコン付けられる?エアコンよくある失敗例
わかってるけどやれていない。でも大切なことは、特に夏は暑くなる前にフィルターの掃除をして、冷房運転をしてしっかり動作確認することです。
エアコン選び、あなたは大丈夫ですか?うっかり見落としがちなポイントを知って、快適な夏を手に入れましょう!エアコンを購入する際にメーカーはどこにするのか、どれくらいの容量のエアコンを設置するのか考えることはあると思います。しかし、いざ購入し取り付けに来てもらうと、取り付けできません、隠蔽配管は…などの理由で商品を選び直してください、と言われてしまうことも。
そんな経験がある方もこちらを参考に次回以降、エアコン選びの際の参考にしていただけると幸いです。
失敗例①:大きくて設置できない室内機
失敗例②:筋交いが邪魔に!?設置場所の壁構造の確認不足
失敗例③:室外機が置けない!設置スペース不足
失敗例④:吹き抜けがあるのに…畳数だけで選んで失敗!
失敗例⑤:隠蔽配管で再利用!?マンション特有の落とし穴…
大きくて設置できない室内機
最近エアコンの冷房の冷えが悪く、買い替えを検討しているAさん、今の容量で冷暖房は問題なかったで同じ容量の4.0kWでエアコンを購入、後日設置にきてもらいましたが、なんと設置できないと言われてしまいました。容量が同じなので外寸もサイズも同じだろうと考えていましたが、サイズが大きくなっており設置することができなかったのです。
筋交いが邪魔に!?設置場所の壁構造の確認不足
新築を手に入れたBさんは、電気屋さんで相談してエアコンを購入。しかし、設置当日に業者から「筋交いがあるので設置場所をズラさないと」と言われてしまいました。
室外機が置けない!設置スペース不足
Cさんは、エアコンを購入し、室外機を置く場所も考えていたつもりでした。しかし、業者から「室外機のメンテナンススペースや通風路が確保できていない」と指摘され、設置場所を変更せざるを得なくなってしまいました。
吹き抜けがあるのに…畳数だけで選んで失敗!
リビングのエアコンの購入検討をしているDさんは、リビングの畳数を図面で確認して合わせた容量のエアコンを購入しました。しかしDさんの家には吹き抜けがあり、畳数通りの容量だと出力が足りず、冷暖房の効きが悪いのでもっと大きい容量のエアコンが必要ということになってしまいました。
隠蔽配管を再利用!?マンションの落とし穴…
マンションにお住まいのEさん宅はエアコンが隠蔽配管で設置されていました。調子が悪くなってきたのでエアコンの買い替えをしようとしましたが、使用されている配管が劣化しており再利用が難しく断られてしまいました。
また、コンクリート造のため、露出配管用の穴を新たに開けるためには管理組合への相談が必要で、なおかつ追加で費用が発生するそうです。
よくある失敗例から学ぶ!エアコンの選びかた
室内機のサイズは同じではない!
構造確認で防ぐエアコン設置トラブル
こちらは配管の右出しを左出しに変える、設置する位置を変えることで対応可能な場合が多いですが、意外と多い事案なので取り上げさせていただきました。
配管カバーを縦樋(たてとい)などと綺麗に並べることを想定している場合だと、失敗したと感じてしまうでしょう。新築の場合は、事前にエアコンの場所を相談しておき、配管用の穴あけをしてもらうか、建築時一緒にエアコンの施工までしてもらうことで防ぐことができます。
室外機の通風路を確保しよう!
エアコンは、室外機には前後左右と上面に指定されている最小寸法と、通風路の確保のために3方向は障害物が無いよう開放する必要があります。メーカーにより若干寸法は変わりますが、通風路の確保は必要不可欠なので荷物が置いてあったり、塀が近かったりすると設置が難しい場合がありますので十分な設置スペースがあるかどうか確認が必要です。
資料:Panasonic
空間体積で考えるエアコン選び
吹き抜けがある場合、エアコン選びは非常に難しくなります。畳数としての選択では間違いがなかったとしても、空間の広さが想定されているものより遥かに広いため、冷え切らない、暖まらない状態が起こりやすいです。
吹き抜けの場合、畳数に合わせたものより1ランクまたは、2ランクほど上の物を選択するか、建築した住宅メーカーに確認をしてエアコンの容量を算出してもらうのがよいでしょう。
隠蔽配管でも失敗しない選び方
隠蔽配管の見分け方としては、外壁に配管が露出しておらず、室外機に向かって伸びる配管が見当たらない場合は、隠蔽配管である可能性が高いです。
マンションなど隠蔽配管が採用されている場合、リフォームと同時でない限り配管の交換が困難なことが多いです。再使用の有無に関しては業者による判断が必要なため、必ず見積もりが必要となります。事前に確認し、必要であれば露出配管への変更も検討しましょう。
ただし、追加で配管用の穴あけをする場合、外壁は法定共用部とされているため、管理組合に相談が必要です。
また、外壁がコンクリート、大理石、タイルなど割れやすかったりする場合、高度な技術や時間がかかるものは追加で費用が発生しますのでその点も注意が必要です。
まとめ
エアコン選びは、設置場所、部屋の構造、配管経路など、様々な要素を考慮する必要があります。その中でも特に大事なポイントは
・室内機、室外機の設置スペースの有無を確認する
・使用する部屋の間取り、広さの確認をする
・専用回路や配管穴、外壁の素材の確認をする
が非常に大切です。
見積もりの手間が面倒に感じる方も、設置することができなければ改めて商品を選択しなければいけないので2度手間となってしまいます。不安な方は業者による現場調査をしてもらい、どの商品なら取り付けできるか見てもらうとよいでしょう。
6月、7月、8月は業者が訪問するまでに2,3週間以上待つ場合もあります。「設置できるだろう」が逆にエアコン設置工事までに時間がかかってしまい、暑い夏を過ごさなければならないといけません。
今回の失敗例を参考に、事前の確認とアドバイスをしっかりと活用し、あなたにぴったりのエアコンを見つけてくださいね!