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蓄電池の選び方!特定負荷型と全負荷型の違い

公開日: 最終更新日: 2024年06月19日 水曜日

2050年までにカーボンニュートラルを実現するために政府が様々な政策を進める中で、東京都の小池都知事が、住宅メーカーに対し、新築の一戸建ての太陽光発電の標準装備を義務化する予定であるなど、これからの住宅には太陽光発電を設置するのが当たり前になりつつあります。

太陽光発電を最大限効率化するために、蓄電池の購入もあわせて検討される方が増えてきていますが、本当にお得なの?と不安な方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、蓄電池を導入する際のメリットや選び方についてお話します。

これからは自家消費の時代

再エネ-min

みなさんは検針票を見たときに、「再エネ賦課金」という項目が電気料金に含まれていることにお気づきでしょうか?

これは再生可能エネルギー発電促進賦課金といって電気の使用者が負担する電気事業者が買取制度で電気を買い取るための費用のことで、これからも年々増加していく傾向にあるため、電気料金はますます高騰する予想です。

また、太陽光発電によって余った電気を電力会社に売電できることが注目された太陽光発電ですが、売電価格は毎年下落しており、これからもさらなる下落が予測されています。

これに加え、発電した電力を高値で買い取ってくれる固定価格買取制度は10年で順次満了(卒FIT)することも合わさり、いまは売るより使った方がお得であるとして、太陽光で発電した電力を有効に自家消費することが必要とされています。

電力ひっ迫が叫ばれる昨今、自宅で電気を発電して自宅で使う自家消費が実現できれば、安定した生活をおくることが出来るでしょう。そのためには蓄電池を設置して発電した電力を貯めておく必要があるのです。

蓄電池にできること

太陽光との組み合わせで電気代を削減

蓄電池の主な役割は太陽光発電と合わせて住宅の創エネ&蓄エネを担うことです。
蓄電池があることで太陽光発電はより真価を発揮し、みなさんの生活の基盤となることでしょう。

昼間の電力は発電した電気でまかない、使いきれなかった分の電気を蓄電池に貯めておくことで、発電できない夜間でも太陽光発電からの電力を利用することができます。
天候や季節によって発電量は上下しますが、毎日の買電額を極力抑えることで光熱費の削減に貢献します。

停電時の備え

日常生活だけでなく、防災対策としても蓄電池は非常に大きな役割を持っています。

2019年には地震や台風などの自然災害により、千葉県でも大規模な停電が発生しました。
近年では大雨などの災害も多く、いつ停電が起こるかわかりません。

停電になるともちろん電化製品を使うことが出来ません。
停電が復旧するまでの数日くらい、テレビが見れなかったり、お風呂に入れなくても大丈夫と思われるかもしれませんが、もし停電が起きたタイミングが真夏や真冬だった場合、冷暖房の効かない状態で数日を過ごさざるを得ないと考えると、蓄電池があることで得られる安心感は大きいでしょう。

特定負荷型と全負荷型の違い

ここまで蓄電池を導入するメリットについてお話してきましたが、蓄電池を導入する際に欠かせない話が、もしもの停電時にどのように自宅をバックアップするかです。

特定負荷型全負荷型という2種類があり、それぞれ停電時に何を求めるかによって選ぶ基準が変わってきます。どちらが優れている、劣っているというものではないので、ご自宅に何が必要か考えて選ぶ必要があります。

特定負荷型

特定負荷

特定負荷型の蓄電池は停電時に使用できる回路をあらかじめ指定しておくことにより、特定の回路のみがバックアップされる仕組みです。
どこでも自由に電気が使えるわけではありませんが、限られているからこそ蓄電池に貯めた電気を使いすぎることなく、長持ちさせることができます。

特定負荷

基本的にはリビング+冷蔵庫などの回路をバックアップする場合が多く、停電時には家族でリビングに集まるから最低限の電気が使えれば問題ないという方や、エコキュートやIHクッキングヒーターなどを導入していないから大きな蓄電池は必要ないというご家庭など、導入費用をできるだけ抑えたい方には特定負荷がオススメです。

全負荷型

全負荷

全負荷型の蓄電池は停電時にすべての回路をバックアップし、いつもと変わらない生活を送ることができるのが利点です。

基本的に容量が大きいため特定負荷型の蓄電池よりも高価な商品が多いですが、200Vに対応している製品が多いので、停電時でもエアコンや電子レンジを使用できたり、エコキュートなどを稼働してお風呂に入ることも可能です。

特定負荷型のように停電時に使用できる回路の制限がないので、オール電化のご家庭や、室温調整が必要な動物を飼っている方、体の不自由な方、お年寄りや小さな子どもがいるお家などは、全負荷型をオススメします。

すべての回路がいつもどおり使えることから、待機電力などで、気づかないうちに緊急時に必要のない機器にまで電力を消費し、蓄電池に貯めた電気を早く消耗してしまう可能性がある点については注意が必要です。

その他の蓄電池

また、一時的な電気の備えとしてはスタンドアロン型の蓄電池やポータブル電源という手段もあります。

スタンドアロン型は、太陽光発電からではなくコンセントから充電する蓄電池で、パワーコンディショナーも必要ないため比較的安価です。
工事の必要がなく、ただその場に置いておくタイプの蓄電池なのでマンションなどでも気軽に設置することができます。耐震性能も高く、災害対策用の蓄電池として活躍するでしょう。

Panasonic製のスタンドアロン型蓄電池はキャスターがついているため、自宅やオフィス、公共施設などで簡易的に設置し、必要な場所への移動も容易に行うことができます。
3.5kWの出力が可能で、蓄電池本体からそのままUSBケーブルやACケーブルで直接充電できるので、臨時的な電力の供給や災害時に便利な小回りの効く蓄電池です。

ポータブル電源は近年のキャンプブームなどによって多くの種類が登場していて、スタンドアロン型よりも軽量なタイプが多いので野外への持ち運びなども可能です。

太陽光発電があるお宅でない限りは一般的な電化製品と同じように電気を買って充電するものなので、特別お得になるかというとそんなことはありませんが、キャンプや災害時などにはラジオを聞いたりスマートフォンを充電したりなど、一時的に電力を供給することができます。

まとめ

蓄電池の全負荷型・特定負荷型の違いや、お家によって合うタイプが違うという点にご理解いただけたでしょうか?

蓄電池は種類も豊富で価格帯なども幅が広いので、ライフスタイルにあった蓄電池を慎重に選定し購入することが大事です。

弊社では蓄電池のご提案からお見積りまで無料で行っております。手間のかかる補助金の申請の代行業務なども対応いたしますので、蓄電池でお悩みの方はぜひ一度弊社にご相談ください

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