電気代5,000円分が無料に!?『タダ電』1ヶ月使った結果
公開日:
最終更新日: 2024年08月31日 土曜日
サービス概要
電気代の高騰をしてるなか、10,000円電気代が安くなる方法があるとしたらどう考えますか?
普通に考えたらありえないような内容ですから落とし穴があると思うのが普通でしょう。
詳しくない方でも分かるように解説したいと思います。
※2024年1月15日より5,000円まで無料、1kWhあたり70円、5,000円を超えた利用者は基本料金280円、燃料費調整額の算出方法の変更など改定がされます。
電気代5,000円分が無料に
『タダ電』が定める電力単価の計算で毎月10,000円分無料となるサービスです。いまの自宅の電気代がそのまま10,000円下がるワケではありません。また、契約アンペア数に応じた基本料金がないのも特徴です。
【最新情報】2023年9月1日より6,500円まで無料に改定されておりますので、ご検討中のかたはご注意ください。2024年1月15日より毎月の無料分が5,000円までに改定、1kWhあたり65円だったものが70円へ変更となりました。
また、Youtubeのように『タダ電』アプリを見る際に広告を表示して広告収入を得るとも記載があります。(7月末現在アプリ上に広告表示はありません)
電気の単価は高い
画像:タダ電利用規約より
電力量計算の1kWhあたりの一番高い単価が2023年8月現在、東京電力のスマートライフプランで35.96円、従量電灯Bで40.69円、電化上手が44.13円となっています。先月値上げとなったのでかなり電気代が高騰しています。しかし、『タダ電』はこれを遥かに上回る65円となっています。1月15日より70円となります。
再エネ賦課金と燃料調整費は含まれていませんが、154100kWh / 10,0006,500円まではどちらもかからないと考えても、高い単価であることには違いないでしょう。
解約手数料は無料
0円や1円な契約などによくある、違約金・解約手数料が高い、3年契約の縛りがあり期間内の解約には、解約手数料がかかるなどの制限は一切ありません。1年毎に契約更新ではありますが同条件で継続されますが、やめようと思ったらいつでも、手数料無しでやめることができます。
生活をしている一般家庭が対象
家の複数所有している方、別荘など普段お住まいにはなっていない住居などを所有の方は、そこの電気を切り替えれば…と考えているかもしれませんが、利用規約にて空き家や別荘の場合は登録しないようにとなっています。
また、1人1契約となっていますので複数住居を所有している場合も、1契約のみとなっていますのであくまでも生活をしている住居の電気代削減手段となっています。
ダメなところ
Androidアプリなし
筆者はメインスマホがAndroidなのですがIphoneしか現状アプリがありません。2台持ちでiPhoneも所持していますが、Androidユーザーは『タダ電』に申し込むことすらできません。パソコンなどからの申込みも現状できないのでここは是非とも早急に改善してほしいところです。
※11月22日にandroidアプリがリリースされました。申込みできない人が減るのでとても良い改善だと思います。
現在新規申し込みを制限中(8月22日に受付再開済)
お申込みは専用アプリをダウンロードして必要事項を記入し、申込可能です。
ただし、7月末現在、予想以上の申込みのため新規のお申込を一時的に制限している状況です。ご興味のある方は仮申込みフォームから申し込むことができますが、いつ使えるようになるのか全くわからないため、早急に改善してほしいですね。
※8月22日に新規受付再開以降、事業として順調に推移しているとのことです。
サポートのレスポンス
支払いはクレジット決済のみ
支払い方法は、アプリに登録するクレジットカードからの決済のみとなっています。
VISA、Mastercard、American Express、Diners、JCBに対応していますのでクレジットカードをお持ちであれば使用できるでしょう。口座引き落とし、コンビニ払いなどには対応していません。もし、クレジットカードをお持ちでない場合は注意してください。
アプリの見た目と使用感
一人暮らしの契約が多いだろうという想定をしているとの運営側インタビューがあることから、アプリのUIも若者向けっぽくポップな感じとなっている印象を受けます。
日、週、月、年ごとの電気使用量のグラフの確認、お知らせ、申込み、問い合わせなど必要十分に備わっていると思います。電気の使用量がほとんどリアルタイムで分かるので電気を使用しすぎないように節電する意識が身につくでしょう。
電気代を削減できそうなパターン
※2023年7月現在の場合はというお話です。燃料調整費の高騰や電気料金の値上げ、改定があった場合はこの限りではありません。
※現在は、算出時より無料枠の縮小と電力単価の上昇に伴い電気代が削減できるパターンはかなり限られています。毎月の電気使用量が100kWh未満であればメリットを享受できる可能性はありますが、想定外に使用してしまった、つけたままにしてしまった場合、他電力会社と比べて電気料金単価が2倍程度するため電気代をよく計算してから加入の検討をしてください。
一人暮らし
単純に使用する人数が少なければ使用する電力量も少ない傾向にあります。冷蔵庫や洗濯機、エアコンなどの稼働も少ないため電気代削減効果を得られる可能性が高いです。
ただし、在宅ワークをしていて1日家にいることが多い人は注意が必要です。
電気使用量が少ない家庭
過去2,3年程度の電気料金明細を振り返り、毎月の電気使用量が250kWhを下回っていると、月1,000円~2,000円程度電気料金の削減が見込めそうです。更に電気代を下げたいと考えている方は検討してみてもよいでしょう。【最新情報】200kWhで東京電力と同程度の金額となります。年間を通しての月間の最大使用量が200kWh程度の家庭であれば電気料金の削減が見込めるようにはなっています。
【最新】※燃料調整費、再エネ賦課金を含まずに計算していますが、東京電力従量電灯Bのプランの30Aで計算した場合、145kWh以上使うと従量電灯Bのほうが安くなります。
太陽光発電システム、蓄電池を併用している
自家消費優先にして使用している場合、買電電力量がかなり削減されています。
太陽光発電システム・蓄電池の容量が絡んでくるので一概には言えませんが電気代の削減効果が見込める可能性が高いです。
1ヶ月使ってみた感想
元々使用していた電気会社が値上げを発表したので乗り換えの検討をしていたところにサービスが発表されました。
半信半疑でしたが解約違約金がないのでダメだったらすぐ変えればいいかという気持ちでしたが、『タダ電』というからには本当に0円になるのか試してみたい気持ちもあり申し込みをしてみました。
今年の夏はとても暑く、扇風機・エアコンを併用しながらアプリで使用電力量を確認して『もう少し使っても大丈夫そう』と考えながら家電を使用していたので節電意識が更に高まりました。最終的に7月は135kWhという結果となり154kWhを下回ったのでめでたく電気代が0円となりました。暖房や冷房などで電気を多く使いやすい夏と冬の時期だと厳しいこともあるとおもいますが、もうしばらく『タダ電』のサービスを享受したいと思います。ただ、規約の改定には注意しておく必要がありそうだと感じました。
まとめ
どんな人も必ず10,000円分安くなるわけではないため、万人にオススメできるわけではありません。家族が多い場合や、オール電化などで電気の使用量が多いという方は向いていないでしょう。
しかし事実として恩恵を受け、電気代を0円にすることができる人もいます。解約に伴う違約金がかからないのでダメだったときに電気会社を変えるのが手間だと感じない方や電気代0円チャレンジをしたい方なども1度使ってみても良いかもしれませんね。
電気は生活していく上で切っても切れない必要不可欠なものです。自宅の電気の使用状況を見直すきっかけにもなりますので、電気明細票は普段あまり確認していないという方も、これをきっかけに見てみると良いでしょう。明細見ても分からない、電気代を下げたいけどどこに相談したらいいかわからない、そんな方は下記お問い合わせよりご相談ください。
【最新情報】2023年9月1日より料金改定があり、毎月10,000円まで無料だったものが6,500円までとなっております。一般家庭ではメリットが出しづらくなっていますのでご注意ください。
※2024年1月15日より規約改定により71kWh以上の使用から無料ではなくなります。また電気料金単価の上昇、無料枠の縮小、基本料金の導入と様々な改定がされています。サービス内容を考えると改定されるのは時間の問題だと思っていたのでしょうがないと思いますがメリットを出しずらくなっているのでご注意ください。
月の使用量が130kWhで東京電力のスタンダートSと同程度となります。それ以下でしたらメリットはありますが、オクトパスエナジーなど他にも安い電力会社は存在しています。
改めて情報を集める機会だと思うのでさらに安い電気会社があれば紹介したいと思います。