そのエアコン、本当に大丈夫?残暑に備えてエアコン点検! 公開日:2025年09月03日 水曜日 最終更新日: 2025年09月03日 水曜日 残暑が厳しいこの時期、エアコンは生活に欠かせない存在です。しかし、長年使用してきた古いエアコンでは、故障や冷暖房効率の低下、電気代の増加などのリスクが高まります。今回は、エアコン交換のタイミングや省エネモデルの選び方、エアコンクリーニングの重要性までご紹介します。 目次古いエアコンの耐用年数と故障リスク標準使用期間部品の最低保有期間エアコン交換を検討するタイミングエアコンの寿命を延ばすためのポイントフィルター掃除とプロのメンテナンス室外機の手入れ設置環境の工夫エアコン選びの具体的ポイントエアコンクリーニングも忘れずにまとめ 古いエアコンの耐用年数と故障リスク 家庭用エアコンの一般的な寿命は10~15年とされています。この目安は、メーカーが設定した「標準使用期間」と「部品の最低保有期間」に基づいています。標準使用期間標準的な使用条件における経年劣化を考慮し、安全に問題なく使用できる期間のことです。ほとんどのメーカーでは製造から10年間が目安とされ、期間を過ぎると発火などのリスクがあるとされています。部品の最低保有期間故障時に交換が必要な部品をメーカーが保有する期間です。製造終了から10年間が多く、この期間を過ぎると故障しても修理できない可能性が高まります。弊社でも、設置から長い年数が経過したエアコンについては、内部部品の劣化や安全性の観点からクリーニングの対応をお断りすることがあります。長年使用したエアコンは、交換を前提に点検するのが安心です。ただ、近年の夏の厳しさの影響もあり、設置してから10年未満のエアコンでも、故障するケースが増えています。特に、最高気温35℃以上の日が続く夏場はコンプレッサーや室外機に負荷がかかり、寿命を縮める原因になります。実際に、15年以上使用していたエアコンでは、夏場に運転中の停止や異音が発生する確率が約3割以上に上るというデータもあります。突然の故障で交換工事や電気設備の調整が間に合わず、数日間エアコンが使えないという状況は避けたいところです。 エアコン交換を検討するタイミング 以下の症状がある場合は交換を検討してください。・冷暖房の効きが悪くなった・運転中に異音や異臭がする・頻繁に停止する・電気代が以前より高くなった・使用年数が10年以上経過しているさらに、新しいエアコンの設置には200V電源が必要な場合や、分電盤の容量不足で追加工事が必要になることがあります。古い住宅では工事の準備に時間がかかる場合もあるため、早めの交換が安心です。 エアコンの寿命を延ばすためのポイント 長く使っているエアコンは、効率低下や故障のリスクが高まります。快適な夏を過ごすためには、日常のちょっとした工夫や定期メンテナンスが重要です。フィルター掃除とプロのメンテナンスエアコンのフィルターにはホコリやカビが溜まりやすく、放置すると悪臭や健康被害につながることがあります。また、内部に汚れが溜まるとエアコンの負担が増え、寿命も短くなります。ポイント・フィルターは2週間に1回程度掃除・年1~2回はプロのクリーニングで内部も清潔に室外機の手入れ室外機は冷房で熱を屋外に出し、暖房では外気の熱を取り込む重要な機器です。周囲の障害物やゴミを取り除き、風通しを確保するだけでも効率と寿命が向上します。また、室外機本体だけでなく、ドレンホースには枯れ葉やほこりなどが詰まっていることがあります。ドレンホースが詰まっていると排水が正しく行えず、エアコンの水漏れが起きることがあります。設置環境の工夫室内機・室外機ともに風の流れを妨げない場所に設置することが大切です。直射日光が当たる場合は日よけを付けると負担を減らせます。室内は家具や観葉植物で風が遮られないようにしましょう。 エアコン選びの具体的ポイント ・部屋の広さに合った能力能力不足や過剰は効率低下の原因です。例:10畳の部屋には2.2kW前後のモデルが目安。・省エネ性能最新モデルは年間消費電力が古い機種の約7~8割程度に抑えられる製品もあります。・機能の充実度冷暖房だけでなく、除湿・空気清浄・自動掃除など、ライフスタイルに合わせて選びましょう。・設置工事の条件200Vコンセントや分電盤容量の確認が必要で、場合によっては増設工事が必要です。 エアコンクリーニングも忘れずに 長年使用したエアコンの内部にはホコリやカビが蓄積しています。これにより冷暖房効率が下がり、電気代の増加や健康リスクにつながります。フィルター掃除だけでなく内部洗浄を行うことで、運転効率が最大15%向上する例もあります。空気清浄や除湿機能付きのモデルでは、内部清掃が性能に直結します。 まとめ 猛暑や残暑が厳しい今、古いエアコンの点検や交換は早めが安心です。古いエアコンは故障リスクだけでなく、電気代の増加や安全性の問題も引き起こします。エアコン交換やエアコンクリーニングを検討し、快適で安全な夏を過ごしましょう。弊社では、古いエアコンの交換からお客様宅にあったエアコンのご案内、エアコンクリーニングまで、すべてサポート可能です。電気代節約や快適性の向上を考えている方は、ぜひお気軽にシスコムネットにご相談ください。 次の記事 なぜ「野立て太陽光」を選ばないのか? — 駐車場からはじめる、本当のサステナブル戦略 前の記事 「太陽光発電の義務化」とは。誰に課される義務なの? 関連記事 2025.09.03そのエアコン、本当に大丈夫?残暑に備えてエアコン点検! 2024.07.05購入とき失敗しない?エアコンの選び方教えます! 2022.05.21電気代を安くする!エアコンの上手な使い方