太陽光発電はリースがおすすめ?料金やメリット・デメリットを解説 公開日:2022年10月29日 土曜日 最終更新日: 2024年06月19日 水曜日 太陽光発電について詳しく調べると「0円ソーラー」という言葉が出てきます。一般的な設置契約と比べて初期費用を抑えられるのが特徴です。そのなかで、リース契約に興味を持った方もいるのではないでしょうか。近年、口コミでの評価も高い太陽光リースですが、どのような仕組みなのかは気になるところです。この記事では、太陽光リースのメリット・デメリット、料金の目安について解説します。実際に太陽光発電の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。 目次太陽光発電のリースモデルとは?月々のリース料金を支払い太陽光パネルを使用できるリースモデルとPPAモデルの違い太陽光発電リース料金の目安太陽光発電をリース契約する3つのメリット①初期費用が無料で太陽光発電を設置できる②法人契約ならリース費用を経費に計上できる③売電すればリース料金が安くなることも太陽光発電をリース契約するデメリット契約期間が長いうえに途中解約もしにくい安全面から定期的なメンテナンス費用がかかる通常の購入と比べてリース契約は割高になるまとめ 太陽光発電のリースモデルとは? 一般的に太陽光発電の設置には、初期費用として100〜150万円がかかります。銀行から融資を受ける場合がほとんどですが、導入に踏み切れない原因の一つでしょう。一方で、太陽光発電のリースモデルは、返済の負担を懸念している方におすすめです。ここでは、太陽光リースとは何かについて、購入する場合との違いを解説します。 月々のリース料金を支払い太陽光パネルを使用できる 太陽光発電におけるリース契約とは、リース業者が保有する太陽光発電の設備を一定期間借りることです。契約者は毎月リース料金を支払うことで、太陽光パネルを使用できます。自動車のカーリースのように、購入ではなく太陽光発電の設備を借りるイメージです。契約期間中は、必要な電気を自家消費しながら、余剰電力の売電もできます。売電収入を得た場合でも、毎月支払うリース料金は固定であることが特徴の一つです。リース業者との契約終了後は、設備をそのまま譲り受ける、もしくは撤去される選択肢があります。契約上のルールはプランごとに異なるため、事前に確認しておきましょう。 リースモデルとPPAモデルの違い 初期費用なしで太陽光発電を利用できる0円ソーラーには、リースモデル以外にPPAモデルがあります。PPAモデルとは、事業者が一般家庭の屋根に太陽光発電を設置し、自家消費した電力の電気代のみを支払う仕組みです。リースモデルとPPAモデルの大きな違いは、料金体系にあります。リースモデルは毎月支払う金額が一定なのに対して、PPAモデルは電気使用量によって変動するのが特徴です。また、PPAモデルはリースモデルとは異なり、余剰電力の売電はできません。初期費用がかからない点は同じですが、それぞれの特徴を理解したうえで選びましょう。 太陽光発電リース料金の目安 リース契約で支払う毎月の料金は固定ですが、契約するリース業者によって異なります。料金を公開している販売店を比較すると、太陽光発電リース料金の目安は1ヵ月あたり1~2万円程度です。あくまでも相場であり、設備の規模によっても料金に差が出ます。そのため、最適な料金プランを探すためにも、複数のリース業者に見積もりを依頼しましょう。また、料金の安さだけで決めるのではなく、契約内容の比較も大切です。料金内でどこまで対応してもらえるのか、契約終了後に撤去してもらう際の料金はかかるのかなど、細かくチェックしましょう。 太陽光発電をリース契約する3つのメリット 次に、太陽光発電をリース契約するメリットを解説します。一般的に購入して設置する方法と比較して何がよいのか、リースで導入する利点を見ていきましょう。 ①初期費用が無料で太陽光発電を設置できる まず、太陽光発電をリース契約するメリットとして挙げられるのが、初期費用が無料であることです。規模にもよりますが、太陽光発電の設置には100〜150万円程度かかります。一括もしくは融資を受けて負担することになり、ハードルが高い理由の一つでしょう。リース契約なら本体価格や設備の工事費用がかからないため、初期費用を抑えたい方におすすめです。また、月々の支払い料金が一定なこともメリットとして挙げられます。 ②法人契約ならリース費用を経費に計上できる 企業が事業として太陽光発電を導入する場合、毎月のリース料金を経費計上できます。通常の購入して導入するケースでは、初期費用の全額を経費として計上できません。融資を受ければ利息分を除いて、経費計上の対象となるのは設備に対する減価償却分です。リース契約なら減価償却する必要がなく、レンタル期間中に支払う費用がすべて経費計上の対象となります。年間の支出や経費を把握しやすく、処理をしやすいのがメリットです。 ③売電すればリース料金が安くなることも 同じ0円ソーラーのPPAモデルとは違い、リース契約は余った電力を電力会社に売ることができます。売電による収入が得られることで、結果的にリース料金が安くなるでしょう。もちろん、太陽光発電の特徴である自家消費での電気代節約にもつながります。発電した電力をさまざまな形で活用できるのは大きなメリットです。 太陽光発電をリース契約するデメリット 太陽光発電をリースで導入するメリットがある一方で、注意すべき点もあります。初期費用が抑えられるだけで契約すると、後悔することになるかもしれません。最適な選択をするためにも、太陽光発電をリース契約するデメリットについても把握しておきましょう。 契約期間が長いうえに途中解約もしにくい 短期的に太陽光発電の設置を検討している方もいるかもしれません。しかし、リース契約では契約期間が10年前後と長く、中長期での投資を考える必要があります。もちろん、契約期間中は月々一定のリース料金を支払い続けることが前提です。また、リース契約は税法上で途中解約ができないこともデメリットです。何かしらの理由で途中解約する場合は、残高を一括払いするだけでなく、撤去費用や解約料金がかかります。 安全面から定期的なメンテナンス費用がかかる 初期費用がかからず太陽光発電を導入するハードルが低いリース契約ですが、月々のリース料金にメンテナンス費用は含まれていないことがほとんどです。部品の劣化や汚れは安全面に影響することから、定期的に設備のメンテナンスを実施しなければなりません。メンテナンス費用は規模により異なりますが、住宅用であれば一回あたり5〜10万円が相場です。ほかにも、太陽光パネルの清掃やパワーコンディショナーの交換費用がかかります。 通常の購入と比べてリース契約は割高になる 太陽光発電をリース契約する場合、リース料金に含まれる項目は以下のとおりです。返済金利保険料固定資産税リース会社への手数料初期費用がかからない一方で、最終的な費用総額は通常の購入と比べて割高になりやすいのはデメリットといえます。金利がどの程度になるのかも含めて、リース契約でいくら支払うことになるのかシミュレーションをしておきましょう。 まとめ 太陽光発電の導入において、初期費用の高さがネックとされてきました。しかし、リース契約することで初期費用を抑えて設置できます。一方で、途中解約のしにくさや費用が割高になるなどのデメリットもあるため、慎重に検討することが大切です。初期費用の安さだけで契約するのではなく、細かくシミュレーションして支払い総額などを確認しましょう。リース事業者の契約プランを比較しながら検討してみてください。 次の記事 新たな可能性を持つユニークなIoT製品 前の記事 停電した時の対処法は?“通電火災”に要注意! 関連記事 2024.11.09太陽光パネルリサイクル義務化の方針とその背景 2024.11.02太陽光パネルの廃棄費用積立制度とは? 2024.09.14実は知らない!?太陽光パネルのポテンシャルを最大限引き出す最新技術とは? 2024.07.20P型とN型太陽光パネルの違いとは?