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停電した時の対処法は?“通電火災”に要注意!

公開日: 最終更新日: 2023年07月11日 火曜日

日本では夏から秋ごろにかけてのこの時期が、台風の発生・上陸が非常に多い季節です。
今年は台風14号・15号が多くの被害を出したことも記憶に新しいでしょう。

災害時には思わぬところに危険が潜んでいます。停電や断水など復旧すればそのまま使用して問題がなさそうな電気機器であっても、火災などのリスクがある場合があります。
今回は停電が起こったときにどう対処すべきなのか、今一度するべきことを確認しておきましょう。

まずは停電している範囲を確認

いきなり宅内の電気が消えたとして、まずはそれがどの規模で起きた停電なのか知ることが重要です。自分の家だけなのか、周辺の地域全体なのか確認してみましょう。自分の家だけの場合、

アンペアブレーカー
漏電ブレーカー
安全ブレーカー

のいずれかが落ちたことが考えられます。
アンペアブレーカーの場合は電気の使い過ぎで落ちます。契約アンペアを上げるか使用する電気の量を減らしましょう。

漏電ブレーカーの場合は、宅内で電気の漏れが発生しています。可能であれば漏電箇所を調べてみましょう。ただし、漏電箇所を個人で修理することは基本的にはできませんので、分からない方は漏電ブレーカーが落ちた時点でご連絡ください。

漏電箇所の確認方法

分電盤

1.安全ブレーカーをすべてオフにする
2.漏電ブレーカーをオンにする
3.安全ブレーカーをひとつずつオンにする

どこかで漏電ブレーカーが落ちると思いますので、落ちてしまった安全ブレーカーはオフにして近くの電気工事店、または弊社までご連絡ください。

安全ブレーカーの場合は、問題が発生している部屋で使用する電力量を減らす。
以上の作業を行うことで停電は解消されると思います。

台風などの悪天候による停電の場合は、自宅だけでなく周辺地域を含む広域で停電が起こった可能性がありますので、周囲を確認したり、手持ちのスマートフォンなどから情報を確認してください。このとき、これから停電が長引くことも視野に入れ、あまり充電を使いすぎないようにすることをおすすめします。

台風などの規模の大きい災害であれば停電の復旧に時間がかかる場合があります。
そういった際には、特に発熱する電気製品ヒーターやアイロンなど)やパソコンなどの電気機器のコンセントを抜いておくようにしてください。
また、避難するなど自宅から離れる場合は、必ずブレーカーを落としてから自宅を離れるようにしてください。
こうすることで思わぬ二次災害を引き起こす可能性を下げることに繋がります。

“通電火災”とは?

出火原因

2022年9月5日に発生した台風14号の二次災害で、20日未明に長崎県松浦市で複数の住宅が焼ける火災が起こりましたが、その原因とされているのが『通電火災』です。
通電火災とは、停電した後電気が復旧した際に、回路がショートして漏電などを引き起こし火災が発生することを指します。

実際に東日本大震災後には、総務省消防庁の統計によると東日本大震災では全体で計330件の火災が発生したとされていています。中でも本震による火災は計111件で、そのうち原因が特定された108件中の過半数以上が、電気関連の火災だったとされています。
参考1参考2参考3

震災の場合に考えられる原因

地震の揺れや二次災害によって配線自体やコンセント、電気機器本体が損傷していた場合に、そのまま通電が再開してしまうと漏電などにより火花が散り、引火する可能性があります。

また災害発生時が寒い時期であった場合などには、室内にヒーターなど暖房器具が置いてあることも多いと思います。
災害後に室内が散乱していて、照明器具やアイロンなど熱を発するものや、暖房器具が転倒・落下した状態で、近くに布製品や木製の家具などの可燃物があった場合、通電が再開した際に自動的に電源が入り、引火してしまうことがあります。
場合によっては周囲でガス漏れなどが起きている場合もありますので、安全を確保するまでは、通電が再開したとしてもブレーカーを下げておくようにしてください。

風水害の場合に考えられる原因

台風や大雨によって雨漏りや浸水が起きている場合には、たとえ通電が再開していたとしても、すぐに電気を使わないようにしてください。

分電盤や電気機器・屋内の配線がショートし、火災が発生することがあります。一度水に浸かってしまったものは、内部を乾燥させたとしても不純物が混ざることにより、すでに基盤などが故障している場合があるので通電の際に出火する可能性があります。
家の中だけでなく、電線や引込線・屋内配線などが損傷し、漏電を引き起こすことも考えられますので、周囲の安全を確認してから通電してください。

室外機の台風対策してますか?

室外機

台風が接近したとき、皆さんはどのような対策をとりますか?
水や食料を買いだめする、貴重品や非常用の持ち出し袋を準備する、お風呂場に水をためる、窓ガラスにダンボールを貼ったり、ベランダのプランターを室内に入れる…などが台風対策としてはメジャーだと思いますが、意外にも見落としがちなのが室外機です。

Panasonicが2021年に行った調査によると、台風接近時にどのような対策をしたかアンケートをとった結果、約9割以上の人が室外機に対してはなんの対策もしなかったという結果になりました。参考

室外機は基本的に室外にむき出しに設置されているものですから、浸水や風の影響を非常に受けやすいです。室外機自体が転倒することも、飛来物によって破損することも考えられます。
たとえ室内機であるエアコンが無事だったとしてもエアコンは室外機とセットで稼働するので、室外機が破損したままエアコンを作動させるとモーターなどが不具合を起こし、これもまた火災の原因になりかねません。

エアコン内部がガス漏れなどを起こしている場合があるので、もし室外機が壊れていたり転倒していた場合はご自身で触れることなく、メーカーや修理業者に相談するようにしてください。

通電火災を防ぐ方法

通電火災の怖いところは、いつ電気が復旧したか気づきにくいという点にあります。
停電時にとりあえずブレーカーを上げておいて、気づいたら復旧していたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
通電が再開する前に電気機器や配線は壊れていないか、暖房器具やアイロンなどの電源が入ったままになっていないかなどすべて確認できればいいですが、寝てる間や自宅から避難している間に通電が再開することも十分ありえますので、停電が起きた際にはあらかじめコンセントを抜き、屋内だけでなく周囲の電線や引込線などが損傷していないか確認を行うようにしてください。

ブレーカーを交換する

通電火災を防ぐためには、停電時にブレーカーを落としておくことが有効ですが、場合によっては自宅に戻れないなどの理由から自力での対応が難しいこともあるでしょう。
そういった場合に有効なのは分電盤に漏電ブレーカー感震ブレーカーを設置することです。

漏電ブレーカーは漏電遮断器ともいい、漏電を検知すると自動的にブレーカーを落とし電気の流れを止めてくれます。2005年以降法律によって漏電ブレーカーの設置が義務付けられたため、現在では新築住宅には必ず設置されていますが、築20年以上経っている古い建物にはいまだに設置されていないことがあります。当たり前に設置されているものと安心せず、改めて確認しておくとよいでしょう。

また感震ブレーカーは揺れを感知するとタイプにもよりますが、3分間の避難猶予の後にアンペアブレーカーを落とし、電気の供給を止めることで通電火災を防ぎます。
漏電ブレーカーと一体化したものや子ブレーカータイプ、分電盤に空きがなかったとしても外付けできる増設タイプの製品や、コンセントに挿して利用する簡易タイプなど種類が豊富です。
この感震ブレーカーの設置には、自治体によっては補助金が出る場合があるので、お住まいの地方自治体のホームページをご確認ください。

また、漏電ブレーカー・感震ブレーカーの有無に限らず、設置から15年以上経過した分電盤は経年劣化により過負荷やショートが発生してもブレーカーが作動しないなどの不具合を引き起こしやすくなりますので、早めに交換することをおすすめいたします。

まとめ

日本は地震のみならず台風や土砂災害なども非常に多い国です。
当然、災害がいつどこで発生するか予測が難しい以上、考えうる限りの防災対策を行い、安心して生活を送れるように備える必要があります。

台風など天気予報である程度予測ができるものについては、あらかじめ台風対策を取り、もし停電が起きたらコンセントを抜いておく、避難する際には必ずブレーカーを落とすということだけでも念頭に置き、さらなる二次災害を防ぐようにしてください。

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