おひさまエコキュートのメリット・デメリット 公開日:2023年02月11日 土曜日 最終更新日: 2024年06月19日 水曜日 2022年2月に発売された業界初の『太陽光発電の余剰電力を利用してお湯を沸かす給湯機』であるおひさまエコキュートは、これまでダイキンを皮切りにパナソニック、新たに22年12月にはコロナからも発売され、さらには三菱電機からも販売が予定されています。電気代の高騰が止まらない2022年12月現在、これからおひさまエコキュートの需要が さらに高くなることが予想されますが、おひさまエコキュートを導入する具体的なメリットとはどのようなものなのか、またデメリットはどのようなものか、皆様の疑問を解消いたします。 目次おひさまエコキュートとはおひさまエコキュートのメリット①昼間にお湯を沸かすことで電力削減②災害時にも役立つ③東京電力の専用料金プラン「くらし上手」に入れるデメリットまとめ おひさまエコキュートとは 太陽光発電と合わせて導入することにより、その日に使うお湯を太陽の出ている時間帯に自家発電した電気で沸かす自家消費型のヒートポンプ給湯器です。太陽光発電エネルギーを効率的に自家消費することと、それまでは深夜の安い電気でお湯を沸かしていた従来のエコキュートよりも日中に沸かすことで保温時間が短いこともあわさって、自家消費率が上昇したことにより電気代の節約・省エネを叶える製品として注目されています。詳しくはこちらの記事でおひさまエコキュートとエコキュートの違いについてご紹介していますので、ぜひご覧ください。 おひさまエコキュートとエコキュートの違い ここ数年で私たちの生活に馴染み、身近になってきたエコキュートですが、今年おひさまエコキュートという従来のエコキュートとは違ったシステムの給湯器が… おひさまエコキュートのメリット ①昼間にお湯を沸かすことで電力削減 太陽光でお湯を沸かす自宅の太陽光発電の余剰電力を利用して昼間にお湯を沸かすおひさまエコキュートでは、買った電気をほとんど使用しないでお湯を沸かすことが出来るので、現在ガス給湯器でお湯を沸かしているご家庭も、通常のエコキュートをご利用のご家庭でも、今までかかっていた電気代・ガス代を削減できます。電気代の高騰が続く中ですが、使う電気をご自宅の太陽光発電でまかなってしまえば問題ないのです。(発電した電力を使用量が上回っている場合や、天候不良などが原因で発電量が足りない場合は、契約している電力会社から買電した電気を使用します。)昼間の暖かい空気を利用昼と夜とでは気温に差があるように、当然水温にも違いがあります。基本的に夜間にお湯を沸かすエコキュートは、水温の低い状態からお湯を沸き上げますが、おひさまエコキュートは外気温の高い昼間に、取り込んだ大気熱を利用しながらお湯を沸かすため、より少ない電力でお湯を沸かすことができます。また、エコキュートは深夜から朝にかけてお湯を沸かし、夜にお風呂に入るまでお湯を保温しているため放熱ロスが発生してしまいますが、おひさまエコキュートは当日の昼間にお湯を沸かし、そのまま夜に使用するので保温時間が短く、その分放熱ロスも少ないです。そのため追い焚きする電力も削減することができます。 ②災害時にも役立つ おひさまエコキュートは災害時でも役に立つ機能が備わっています。断水時おひさまエコキュートは断水が発生した場合でも貯湯タンクに溜まったお湯を非常用水として利用することができます。また、災害の警報などが発令されると、自動で貯湯タンクを満タンにしたり、浴槽へ水張りする災害対策用の機能がついている製品もあります。これは、エコキュートにも共通する機能ですが、災害時にお風呂に入れない・トイレが使用できないなどの衛生的なストレスを解決してくれます。災害の多い日本においては非常に心強い給湯器といえるでしょう。 ③東京電力の専用料金プラン「くらし上手」に入れる これまでのエコキュートは深夜帯の電気料金が安く、昼間の電気料金が高いオール電化向けの料金プラン、たとえば東京電力の「スマートライフプラン」などに加入し、深夜にお湯を沸かすことが基本でしたが、太陽光発電+おひさまエコキュートが備わっている方は、同じく東京電力が提供する「くらし上手」に加入することができます。くらし上手とはおひさまエコキュートと太陽光発電システムの両方をご使用のお客様が対象の電気料金プランで、通常のエコキュートでは加入することができない電気料金プランです。また、スマートライフプランと違って基本料金が定額で120kWhまでは定額のプランで、どの時間帯でも電気代が一律20.80円/KWhという特徴があります。おひさまエコキュートの詳しい電気料金プランやくらし上手のメリットについては、次回詳しくご紹介いたします。 デメリット おひさまエコキュートは太陽光発電と組み合わせて利用する製品なので、必然的にご自宅に太陽光発電設備が備わっていることが前提条件となります。そのため、単体でも導入できるエコキュートに比べると初期費用は高くなるといえます。また、おひさまエコキュートの取扱いメーカーが22年12月現在4社とまだ少なく、エコキュートと比べると選択できるタンク容量も、4~7人向けの460Lと3~5人向けの370Lの2択しかないので選択肢は少し狭くなっています。さらに、狭いスペースでも設置することが可能な薄型タイプはまだどのメーカーからも出ていないので、現在薄型タイプを設置している方などは設置が厳しい場合があります。次に、現在おひさまエコキュートと相性のいい東京電力の「くらし上手」は栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都(島嶼地域を除く)、神奈川県、山梨県および静岡県(富士川以東)以外では利用することが出来ません。他の電力会社も同じようなプランが出てくれば、おひさまエコキュートはもっと広く普及するでしょう。 まとめ おひさまエコキュートは決して安い商品ではなく、合わせて太陽光発電システムも備えるとなると初期費用は高くなってしまいます。 しかし、東京都などを中心に戸建住宅は太陽光発電システムの設置が義務化される流れを受け、これからの住宅は太陽光発電の標準装備が基本的になっていくことを考えると、将来を見据えておひさまエコキュートを導入することは非常に効率的かつ、現実的な選択肢であると思います。 実際に自宅に導入できるのか、また近年の半導体不足などを受け、今からの在庫確保は可能なのかなどご不明な点がございましたら気軽に弊社までご連絡ください。 無料の見積もりと現場調査のもと、お客様のお悩みを解決いたします。 また、太陽光発電システムに関しても購入だけでなくリースなどお客様に合わせたご提案が出来ますので、すぐに買うつもりはないけど興味はあるなどでも是非お気軽にご連絡ください。 次の記事 太陽光発電リース『あっと!電化パック』とは? 0円で導入できるって本当? 前の記事 半導体不足はなぜ起きた?いつまで続くの? 関連記事 2024.06.21ハンファジャパンの新製品!Q.TRONシリーズの特徴と利点 2023.12.22蓄電池はどこにでも設置できる?設置に向いてる場所・向いてない場所とは? 2023.07.22【解説】業界最長保証!マキシオン製太陽光パネルの魅力とは? 2023.05.09蓄電池の選び方!特定負荷型と全負荷型の違い