新たな可能性を持つユニークなIoT製品
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最終更新日: 2024年06月19日 水曜日
家電製品などを声だけで操作する、外出先でもスマホなどから遠隔で操作することを可能にするIoTの技術について、前回は日常生活の中で利用できる便利なIoT製品を紹介してきましたが、今回はちょっと珍しいユニークなアイテムをご紹介します!
前回のIoT家電製品特集記事はこちら
遠隔操作できる電池「MaBeee」
こちらはスマホから遠隔操作できる単三電池です。今までスイッチをオン・オフするだけだったおもちゃに使えば、スピードの調整ができるようになったり、LEDライトの調光も可能になります。
プログラミングツール「Scratch」と連携させると、プログラミングに応じておもちゃの動きや光をコントロールできます。学習のためのツールとしても活用できそうですね。
お子様の夏休みの自由研究などの工作に利用すれば、創意工夫を凝らした個性豊かな作品が作れるかもしれません。
世界最小クラスの紛失防止タグ「MAMORIO」
現在、スマートタグや紛失防止タグと呼ばれるいわゆるスマートトラッカーです。鍵やかばん、スマートフォンなどにつけておくことで、紛失した際にアプリなどで位置を表示できたり音を鳴らしたりする事が出来るようになっています。Appleの『AirTag』やSamsungの『Galaxy SmartTag+』が有名でしょうか。
こちらの『MAMORIO』は、小さなカードケースや小銭入れにも入る100円玉と同じくらいの薄さの小さなタグで、PCやタブレットに貼ったり、カギに取り付けるなどして利用します。
家の中でなくしてしまったとしてもAR技術でトラッキングし、どこに置いたか忘れてしまったものも、カメラをかざして見つけることができます。
アプリと連携して財布などの移動履歴を追跡し、最後に検知されてから見つからなくなった場合遠くに離れてしまう前に「落とし物してませんか?」と教えてくれるのです。
また、もし落とし物をした場合は全国のユーザーとすれ違った際に誰かのアプリがあなたの落とし物を検知しお知らせしてくれます。駅や公共施設の忘れ物センターに設置されたMAMORIO Spotに落とし物が届けられればすぐに通知されます。
スマホと連動するゴミ箱に傘立て
※現在は販売終了しています。
KDDIから全国のauショップとオンラインサイト『au WALLET Market』で発売していた光るゴミ箱と、光る傘立てです。正直なんでauから販売されていたのか分かりませんね…
こちらの傘立てとゴミ箱、もちろんただ光るだけではなくIoTの技術が使われています。
ゴミ箱「Dust bin」はスマホと連携することでゴミの収集日を光ってお知らせしてくれます。
傘立て「Umbrella stand」は外出の際に傘が必要かどうか、あらかじめインストールしたアプリにお住まいの地域を設定しておくことにより、晴れならばオレンジ、雨の日は青色に光って視覚的にお知らせします。
デザインもシンプルなのでどんなお家にも合いそうです。
アプリで管理するスマート菜園
IoT水耕栽培器foopはアプリで管理できる小さな温室で、温度調整や光量の設定も自動で行ってくれるため、季節や天候によって成長が妨げられることもありません。
肥料と水と種をセットすれば、あとは野菜の成長具合やお手入れのタイミングをスマホで確認できるようになります。ナチュラルなデザインもおしゃれで、インテリアとしてお家やカフェの中に置いても素敵ですね。
また2018年には面白い実験が行われました。地上にある火星と呼ばれる米国ユタ州で行われた火星疑似住居での実証実験にfoopが採用されたのです。
周囲環境の影響を受けずに植物の栽培を可能とすることで、宇宙空間での新たな娯楽としての役割を持ちつつ、時間感覚の目安となったり人の心にどの様な影響を与えるかといった点で新たな可能性を見出すかもしれません。
プレスリリース
eスポーツ化したけん玉
本体にセンサーが内蔵され、様々な技を認識し、判定することでけん玉検定のオンライン受検が可能に!世界中のユーザーとオンライン対戦できるなど、もはやアナログゲームの粋を超えeスポーツと化した新しいけん玉です。
現代の子どもたちがお年寄りと一緒に楽しめる遊びはないか、という観点で生まれたこのDENDAMAは、いまやプロのけん玉師や芸能人も多く利用しているということです。
磨き方を教えてくれる歯ブラシ
オーラルケア商品で有名なサンスターが開発したG·U·M PLAYは普段使っている歯ブラシに取り付けるだけで磨き方を取得し、歯科衛生士の磨き方とリアルタイムで比較しながらより効果的な磨き方を提案してくれるというもの。
こちらは2022年3月末日をもってサービス終了していますが、ユーザーの声を調べてみると子供に自主的に歯磨きしてもらうという意味でもとても優秀な商品だったようです。スマホアプリと連動することで、歯磨きをしてモンスターを倒したり、曲を奏でたりというゲームで遊ぶことができ、家族で1つあれば付け替えることで共有できるものでした。
喋るぬいぐるみ「Pechat」
Pechatはぬいぐるみの胸辺りに取り付ける可愛らしいボタンの形をしたスピーカーで、専用アプリを操作するとまるでぬいぐるみがおしゃべりしているように感じられる商品です。
3000種以上のセリフを収録していて、文字を入力することで読み上げたり実際に声を吹き込んでおしゃべりさせることもでき、ぬいぐるみと会話しながらお子様の学習に繋がります。
英単語を聞いたり、発音を真似したりして楽しく英語を覚える専用アプリも無料で公開されていて、お子様がはじめて英語に触れる機会としておすすめです。
まとめ
私たちの生活を便利にするIoT技術ですが、思わぬ発想で意外な進化を遂げている製品もありました。
紹介した以外にもIoT化したフライパンで温度が確認でき、焼き加減の調整が簡単になる物や、はたまたアメリカでは駐車スペースにセンサーを付け、空き駐車場の情報をアプリで確認できるようなIoTの活用方法もあります。
ただ生活が便利になるだけでなく、いままで不可能だったこうなればいいなを実現することでより豊かな生活を送れるようになる未来も遠くありません。
これからの未来の技術も、思ったより身近なところで発展しているのかもしれません。