世界のIoT事情!スマートホーム先進国の製品は?
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最終更新日: 2024年06月19日 水曜日
日本でも段々と家庭にIoT製品を取り入れたスマートホーム化が進んできましたが、IoTに関しては海外の方が普及率が高く、様々な種類の製品が販売されています。
特にアメリカなどは日本と比べて住宅がとても広く、掃除やひとつひとつの家電の操作にもより手間がかかることからIoTの需要が高まったのです。
そこで今回はIoT製品を紹介する第3弾として、日本よりもIoT化が進んでいる世界の製品をご紹介していきたいと思います。
IoT製品紹介①
IoT製品紹介②
ノックひとつでスマート化する「KNOCKI」
家のIoT化を進める中でほぼ必須になるスマートスピーカーですが、声での操作に少し抵抗があるという方や、うまく聞き取ってくれなかったり時間帯や周囲に気を使ってしまい、意外と使いにくいという方もいるかもしれません。
そんなとき、ノックするだけで家中を自由にコントロールできるスマート機器はいかがでしょうか?
このKNOCKIは、本体を壁や机の裏などに貼り付けてその周囲を叩くと振動を感知し、さまざまなアクションごとに機器をコントロールします。
本体は小型かつ軽量で、平たいデザインなので壁との狭い隙間や、縦横上下も関係なく自由に設置できます。
専用アプリを使うことにより最大5個の家電を1アクションで同時に起動させることができ、KNOCKパターンは最大10種類のジェスチャーを設定可能で、例えば照明のオン/オフや定型文の送信などの単一のアクションや、「ドアロック」+「ホームセキュリティON」+「エアコン設定」などの一連のアクションを登録することができます。
この製品は、小さなお子様や高齢者、障害をお持ちの方にとって、決して楽ではない小さな壁のスイッチを探して手を伸ばすという手間を省き、誰でも簡単に使えるようにという発想のもと開発されたもので、KNOCKIがあれば大きな壁のどこをノックしても操作が可能なので、誰でも暮らしやすくするサポート機器としても非常に効果的です。
なによりノックで家電を操作するのってとてもスマートでかっこいいですよね!
こちらは公式サイトや、クラウドファンディング支援をすることで購入できます。
睡眠の質をあげる「スマートベッド」
毎朝目覚めると、肩が痛い、腰が痛いという経験はありませんか?
THE SLEEP NUMBER 360® SMART BEDは、スマホと連動させることであなたの睡眠の質をあげるさまざまなサポートをしてくれるスマートベッドです。
硬さを好みに合わせて調節し、寝ている間の姿勢に合わせてマットレスの密着度を自動で調整します。
ほかにも、足元を温めてちょうどいい温度をたもってくれる機能や、あなたのいびきや呼吸の乱れを察知しすると、ベッドに角度をつけてスムーズな呼吸を促す機能、毎日の睡眠を計測し体調を算出すると、適した運動量を教えてくれるなど、データに基づいたサポートもしてくれます。
人生の1/3は睡眠時間といわれ、90歳まで生きる想定だと約30年間も睡眠をとる我々ですから、健康的かつ快適な眠りを体験してみるのもいいかもしれませんね。
旅行先でも安心な追跡可能な財布
オランダのエクスターウォレットというブランドは様々なスマートウォレットを販売しています。
特にこのパーラメントウォレットという商品は、クラウドファンディングで1億円を集めたという異例の人気を誇っています。
同ブランドの中でも最小クラスの非常にコンパクトな2つ折りの財布で、財布と一緒に薄型のGPS追跡用のトラッカーが入っており、スマートフォンを設定すると常に財布と持ち主の距離を示し、財布が一定距離以上離れるとなくした場所と時間をお知らせします。
なくした財布を探すときは、一定距離に近づくと財布が鳴り、スマホで方向を表します。
また2wayの追跡機能があり、財布ではなく逆にスマホをなくしてしまった場合でも財布側のボタンを押すと、マナーモード中のスマホでも音が鳴って場所を知らせます。
トラッカーは太陽光で充電可能なバッテリーを搭載しており、3時間の充電で1ヶ月もつとのことです。
ARでナビが使えるスマートヘルメット
普段からバイクを運転される方々はナビはどうされていますか?確かにバイク用のナビも多く販売されていますが、車と違って取り付けられるスペースも限られますし、なによりこだわりのバイクにナビを取り付けるのには抵抗があるという方も多いと思います。
最近、街中でよく見かけるのはスマホスタンドを取り付けてナビ代わりに利用している方や、手首につけたスマートウォッチをしきりに確認している方たちです。
当然ですが、運転中に手元をちらりと見るのはあまりにも危険で、信号待ちなどの間に事前にルートを確認しておくほかないでしょう。
海外には運転中でも常に視界にナビを表示してくれる、カーナビ機能を内蔵したバイク用のフルフェイスヘルメットがあります。
目の前はスマートグラスのようにARで実際の道に沿ったナビを表示してくれるディスプレイになっていて、運転手が声によって進みたい道への指示を出すためのマイクが搭載されています。このヘルメット自体がGPS機能を利用しながら目的地まで導いてくれる仕組みです。
ナビ機能だけではなく、ドライブレコーダーのように周囲の出来事を記録するカメラも搭載しているので、交通事故やトラブルがあった場合にも、録画映像を証拠として提出することができるようになります。
スマホのプレイリストと連携して音楽を楽しんだり、突然かかってきた電話にもそのまま出られます。
スマホをナビ代わりにしていると夏場などは本体温度が上昇しすぎたり、振動などによって故障に繋がることがあるといいます。
お値段は決して安く有りませんが、バイクに乗るなら常に必要になるヘルメットなので、たくさんの機能を備えたスマートヘルメットの導入もひとつの選択肢になるのではないでしょうか。
透明になって中身が見える冷蔵庫
『LG SIGNATURE InstaView Door-in-Door』 こちらの商品は本体右側の扉がガラス製で、ノックの音をセンサーが感知すると内部のライトが点灯し、中身が透けて見えるというものです。
通常時はタッチパネルになっており、画面をタッチすることで操作できるだけでなく専用アプリからの操作や確認も可能で、ドアが開けっ放しになっていることが通知されるなどIoTとしての能力も十分兼ね備えています。
また「Auto Open Door」機能がついており、冷蔵庫の前に人が立ったことを検知すると足元のセンサーが点灯し、荷物で両手が塞がっていたとしてもセンサーに足をかざすことで自動で扉が開きます。
機能もさながら、LGエレクトロニクスを代表する高級家電シリーズのひとつとしてそのデザイン性も素晴らしく、黒い家電製品だと気になる指紋の付きやすさもカバーする特殊な加工が施されており、ダイニングにそのまま置けるようにと非常に高級感のあるステンレス製で仕上げられています。
現在は生産終了しているとのことですが、機能面だけでなくスタイリッシュなデザインも相まって、まさしく高級冷蔵庫にふさわしい商品です。
まとめ
今回ご紹介した海外製品はごく一部ですが、2017年には日本もIoT元年と呼ばれ日本でも段々とスマートホーム化が進んできているので、これからは海外製品のようにさまざまな需要を満たす製品や日本人ならではのが登場することでしょう。
IoT製品はただ便利なだけではなく、開発者の着眼点や商品の発想も非常に興味深いものがあったり、なによりとてもロマンがあって魅力的だと思います。
これらの技術はもはや日常生活だけではなく、データの管理や工場での作業、農作業にも利用されています。
今までできていることをより便利に、快適にする物を作る過程で、開発費用がかかり過ぎてしまい、途中で開発が頓挫してしまったものや普及するまでに時間がかかるものもあるでしょう。
ただIoT製品は医療や製造業の分野、今では家電製品など様々な分野で影響しくらしによい変化を与え、私たちの生活をさらに快適にし生活の質を向上させるようになることは間違いないでしょう。
AI技術・ロボットの発展でロボットやAIに取って代わられてしまうのではないかといわれている職業があり、私たち人間の職業が危うくなるという話もありますが、こういった技術のいいとこ取りをしてこれからの未来の技術に適応した生活が送れるようになることが理想なのではないでしょうか。